腟からオナラみたいな音が出ることがある!?腟ナラ(マンぺ)の原因や対策は?
セックスや自慰行為(ひとりエッチ)のあとに、腟からブッとオナラのような音が出た経験はありますか?一人のときならまだしも、パートナーがいる場や、公共の場でこの音が聞こえると、なんとも言えず恥ずかしい気持ちになりますよね。
腟から音を立てて空気が出てくるこの現象は、腟ナラ(チナラ)、マンペなどと表現されることが多いです。なぜこのような現象が起こるのでしょうか。また防ぐ方法や症状を軽減させる方法はあるのかを解説したので、ぜひ読んでみてください。
腟から出るオナラ!?腟ナラはどうして起こるの?
腟ナラは、腟の中に入り込んだ空気が外に出ていくときに出る音です。
普段腟の中には空気は存在していませんが、何らかのきっかけで腟の中に空気が入ることで腟ナラが出やすくなります。
腟ナラはくしゃみなどで腹圧がかかったときに出やすいと考えられますが、基本的に出るタイミングを自分でコントロールすることはできません。
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腟ナラの原因は「空気」によるもの?
まず、性交渉や自慰行為により、腟の中に空気が入り込んでしまうことが腟ナラの主な原因として挙げられます。
指や男性器、アダルトグッズなどが腟の中に入るときに入り込んだ空気が腟の中にたくさん溜まると、体が動いたり、くしゃみなどで腹圧がかかるタイミングで一気に外に押し出されて、そのときに「ブッ」と音が出てしまうのです。
加えて、腟や外陰部が分泌物で濡れているときには、空気が腟から出ていく音が大きくなりやすいです。
また、婦人科診察やヨガなど、足を大きく開くことが多い運動でも腟の中に空気が入りやすくなるので、これらを行ったあとも普段よりは腟ナラが出やすくなります。
更に、意外に思われるかもしれませんが、タンポンや月経カップを使用中にも腟ナラが起こりやすくなることがあります。
腟ナラが出やすい人の特徴とは
腟ナラが出やすい人の特徴としては、出産の経験、特に経腟分娩をしたことのある方が挙げられます。
出産によって腟が柔らかく、腟の入り口も広がりやすくなっているため腟に空気が入りやすいです。
性器の形や腟の広がりやすさには個人差がありますので、出産経験がなくても腟ナラが出やすい体質の方もいます。
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腟ナラ予防は「空気が入る量を減らす」ことがポイント
腟ナラが出ることはまったく異常なことではありませんが、できれば出てほしくないというのが本心ですよね。ここでは、腟ナラの防ぎ方または軽減できる方法を説明していきます。
腟ナラを防ぐには、腟の中に入り込む空気の量を極力減らすことがポイントです。
例えば、性交渉のときに男性器を何度も抜いたり挿入したりしない、激しいピストンをしないといった対策をとることで、腟ナラを予防または軽減できるかもしれません。
また、男性が主体で動く正常位や後背位(バックとも呼ばれています)は、ピストン運動が激しくなりやすい傾向にあり、腟の中に空気がより多く入り腟ナラがより出やすくなる可能性が高まります。
一度ペニスを挿入したらむやみに抜いたりせずに、腟の奥の方でゆっくり時間をかけて動くと腟の中に入り込む空気の量を減らすことができるでしょう。
腟の中に挿入するタイプのアダルトグッズを使って自慰行為をする場合も、腟ナラ予防をしたい方はこれらのことに気をつけてみてください。
タンポンや月経カップを使用することで腟ナラが出やすくなる方は、タンポンの交換や月経カップを洗浄するタイミングをいつもより少し早めてみるとよいでしょう。
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パートナーと腟ナラについて共有しよう
このような現象は、いくら気を付けていても完全に防ぐことはできませんが、ご紹介したように出にくくする工夫をすることはできます。
悩んでいる方はパートナーとも知識を共有することが大切です。
まずは腟ナラが自然な現象であること、おかしなことではないことを理解しましょう。また、できるだけ腟ナラが出にくくなるようなセックスのやりかたを工夫してみると良いでしょう。
実は、女性が気にするほど男性は腟ナラのことは気にしていないということもありますので、腟ナラが出てしまったらあえて話題にあげてみるのもいいかもしれませんね。
まとめ
今回は腟からオナラのような音が出てしまう、通称「腟ナラ」について解説しました。腟ナラの正体がわかって、心配や恥ずかしさは少し和らいだでしょうか。
色々と対策もご紹介しましたが、腟ナラはあくまで自然現象であり、腟ナラが出ることはおかしなことではありません。
生活に支障がなければ気にしない、というのもひとつの考え方でしょう。どうしても腟ナラが気になる、腟ナラの出る頻度が明らかに増えているなど、心配なことがあればお近くの婦人科で相談してみてくださいね。
【参照】
[膣ガス: レビュー] - PubMedこの記事を書いた人
産婦人科医師。平成28年に旭川医科大学医学部を卒業後、函館五稜郭病院、釧路赤十字病院を経て、現在は産婦人科医として市中病院で臨床経験を重ねる。総合病院やクリニックで産科、婦人科、生殖医療に携わる。日本医師会認定産業医。日本産科婦人科学会、日本産科婦人科内視鏡学会、日本生殖医学会所属。