自宅で卵子の数を推測する検査「AMH検査キット」を30歳独身女性が体験

弊社で発売しているAMH検査キット「cheQL(チェックル)」を体験してみました。
筆者は、結婚願望なし、妊娠希望なしの30歳独身です。妊娠希望ではないので正直AMH検査には興味がありませんでした。ですが、日々AMHについて調べていく中で、“自分の卵巣の中にどれくらいの卵子がいるのか”“AMH検査キットで検査してみたら妊娠を希望したくなるのか”と興味が湧いてきたので、この機会に検査してみることにしました。
この記事では、いち体験者としてAMH検査キットを体験してみた感想と、検査を受けてみて自身の心境には変化があったのかについて書いていきます。気になる方はぜひ最後までお読みいただければと思います。
AMH検査とは卵巣の中の卵子の数を推測するもの
AMHとは、今卵巣にある成長中の卵子から分泌されるホルモンのことです。抗ミュラー管ホルモン(アンチミュラーリアンホルモン)とも呼ばれています。
そして、そのホルモンから分泌されたものを「AMH値」といいます。
AMH値から卵子の数を推測することはできますが、“妊娠がしやすいか”“不妊ではないか”を検査するものではありません。あくまでも「卵巣の中にこのくらいの卵子がいるかも」ということを示してくれるものです。
年齢のAMHの平均値と併せて見ることで、自身の行動のきっかけをくれるもの、という認識でいるといいかもしれません。
AMH値は妊娠を希望している方にとって大事な数値
先述したように、AMH値は“妊娠がしやすいか”“不妊ではないか”を直接決定づけるような検査ではありませんが、今自分の卵巣の中にある卵子がどれくらい残っているのかの目安になるので、残り数によっては妊活の時期をいつから始めたらいいか、将来の妊娠を考える上で疾患の可能性はないかなどを知るきっかけになります。
今妊活を考えている方や、今後妊娠を希望している方、卵子凍結を検討されている方が主に検査されています。
もちろん、誰でも受けることができる検査なので、今回の筆者のように妊娠を希望していなくて自身の体について知りたいという方も検査することができます。
AMH検査キットの検査方法
検査方法は至ってシンプルです。採血器具を使って採血をして、ろ紙に染み込ませ、ろ紙を封筒に入れて検査会社に送るだけでとても簡単です。
検査の様子はcheQLのYouTubeでも投稿していますので、ぜひご覧ください。
採血のポイントは体を温めること
採血をする前によく手を洗って清潔な状態にする必要があるのですが、手を洗うと水で手が冷えてしまい指先が温かくなるまで少し時間がかかりました。冷えた状態で採血をするとあまり血が出てこず、2回採血が必要になる可能性があります。
筆者は、痛いことが嫌いで2回採血することを避けたかったため、十分温かくなるまで待ちました。おかげで1回目で十分な血液がとれました。ただ、血の量は体質によって出づらいこともあるそうです。
採血後は血を乾かすために1〜2時間放置する
採血自体は1分程度で完了しますが、血をろ紙に染み込ませた後は1〜2時間放置して乾かす必要があります。1時間置いてる間にいろいろ作業をしていると、意外と存在を忘れてしまいがちなのでお気をつけください。
AMH値が平均よりも高いという結果に
検体をポスト投函後、3営業日ほどで検査結果が出ました。土日祝日は検体会社が休みのため、ポスト投函をする曜日によっては土日祝日を挟んで長く感じるかもしれません。検査結果が出たらメールが届くため、検査結果を見逃すということはないと思います。
※メールが届かない場合は、迷惑メールやスパムフォルダなどに自動的に振り分けられている可能性がございますのでご確認ください。必ず受信可能なメールアドレスを設定ください。
そして、AMH検査の結果は「平均値よりも高い」数値が出ました。
AMH値が高いということは「多嚢胞性卵巣症候群」の可能性も?
平均値よりもAMH値が高いという結果が出ると、結果画面には「多嚢胞性卵巣症候群の可能性も含まれています」と説明が書かれていました。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは、卵子になる前の成長途中の卵胞が卵巣の中にとどまってしまっている疾患のことをいいます。卵胞が育たず排卵も起きていない可能性があるため、月経がこなかったり、不妊の原因となる場合があります。
筆者のように、妊娠を希望しておらず月経も定期的にきていて、生活に支障が出るような症状はありません。また、定期的に婦人科を受診しているためそこまで気にしなくても大丈夫だそう。
ですが、妊娠を希望していなくても、月経異常があったり生活に支障が出るような症状がある場合は、医療機関を受診しましょう。
AMH検査の採血の痛みは耐えられる程度
AMH検査を受ける前に弊社の同じチームのメンバーに痛みについて聞いたところ、“そんなに痛くない”“裁縫の針が不意に刺さったような痛み”などの感想を耳にしました。
そして、採血をしてみたところ...痛い!私は痛みに異常に敏感ということもありますが、チクッという程度ではなく、しっかりと痛みを感じました。もちろん、激痛というわけでもありません。全然耐えられる痛みですし採血用の針は細いものを使用していますが、痛いことは痛いです。
こちらの動画の採血部分で、素のリアクションをしておりますので、ぜひご覧ください。
そして、採血の翌日はこれくらいの傷になっていました。採血後もずっと痛いわけではありませんが、多少じんじんと続くような感覚はありました。

AMH検査の結果を見ても気持ちの変化はなかった
今も将来も妊娠を希望していない筆者は、"AMH検査をしたら「子どもがほしい」という考えに変わって、妊娠や出産を急いで考えなくてはいけなくなるかも..."という考えが頭をよぎりました。検査をしてAMH値が平均よりも少なかったら“考えることが今よりも増えてしまう”“自分の考え自体が変わってしまう”などと恐れていたのです。
しかし検査後、妊娠や出産を考えたかというと、そうではありませんでした。AMH値が平均よりも高いという結果が出て、想像していた妊娠への不安や焦りにまで至らなかったことが理由の一つかもしれません。
ですが、妊娠・出産を希望していない者としては、少し気持ちが軽くなったというのが本音です。
妊娠希望の有無に関わらず体への意識が高まった
先述しましたが、AMH値が高いということは、多嚢胞性卵巣症候群の可能性があります。
筆者の場合は、子宮頸がんの検査やピルの処方で定期的に婦人科に行っており、今のところ月経異常やその他の異変はありませんが、"他に何か異変があったらすぐに医療機関に行かなくては"と改めて実感しました。
妊娠を希望していなくても、AMH検査をしたことで体への意識はより高まりました。結婚の有無や妊娠希望に関わらず、自分の体への意識を高める、知る目的で検査してみてもいいと思います。
cheQLのAMH検査キットは、LINEのお友達登録をしていただくと定価17,600円のところ数量限定で9,900円で販売しており、売り切れ次第終了となります(2025年2月時点)。
ピルモットオンラインストアとAmazonでも販売していますので、気になる方はお早めにお手に取ってみてください!
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cheQL-AMH-(卵巣予備能セルフ検査キット)
今現在の卵巣の中にある卵子の数を推測する検査キット。妊活を始めようと思っている方、卵子凍結を検討されている方、今すぐではなくても将来子どもがほしいと思っている方におすすめです。
この記事を書いた人

性教育・フェムテック領域に興味津々な20代のメンバーで構成される、ピルモット編集部による記事です。