プラノバールを服用していると、吐き気を感じることがあります。イベントのためにせっかく生理の日をずらしたのにいつまで吐き気が続くのだろう、どう対処すればいいのだろうと不安になっていませんか？

ここでは吐き気止めの使い方や、吐き気が楽になる方法をご紹介します。
プラノバールによる吐き気への対処法や服用のコツを知って、もっと気楽に生理をずらせるようになりましょう。

プラノバールとは

プラノバールは生理の移動や月経異常、不妊治療などを目的に使用される中用量ピルです。
さまざまな用途に使用されているピルですが、低用量ピルよりも女性ホルモンが多く配合されていて、薬が体に与える効果や副作用も大きくなります。

プラノバールで生理日が動かせる仕組み

プラノバールには黄体ホルモン（プロゲステロン）と卵胞ホルモン（エストロゲン）の2つの女性ホルモンが配合されています。

これらの女性ホルモンを外から補うことによって、自分の卵巣から出る女性ホルモンの変化に影響されることなく、ピルによる女性ホルモンの影響で生理をコントロールできるようになります。服用するタイミングによって生理を早めたり遅らせたり調整できるんですね。

プラノバール服用後に起こりやすい吐き気

プラノバールを飲み始めて2～3日までが吐き気が起こりやすい時期です。食欲がなくなる、ムカムカする、嘔吐するなど、人によって症状も程度も異なります。

早い人は服用後2～3時間で吐き気を感じ、服用後2～3日ごろまでがピークになることが多いでしょう。そのあとは、体がホルモンバランスに慣れていくにしたがって、吐き気も落ち着いていきます。

吐き気以外にもほかに副作用がある？

吐き気と同様、それ以外の副作用の感じ方にも個人差があって症状もさまざまです。プラノバールを服用しても全く副作用がない人もいます。
薬の飲み始めにあらわれやすいのは頭痛で、体が慣れていくにしたがって気にならなくなります。ほかにも、下痢や腹痛、不正出血があらわれることがあります。

「プラノバールを服用すると太る」と言われることもあるようですが、薬の作用で一時的にむくみを起こしているだけで太るわけではありません。
ほかにも眠気、食欲不振、胸が張るなど、プラノバールによって体が妊娠したような状態になっているため、つわりのような症状がでる人もいます。

発症率はそれほど高いわけではありませんが、副作用のなかには血栓症もあります。事前の問診でリスクのある人には処方されませんが、もしも服用中に手足のしびれや胸の痛み、息苦しさなどを感じるようであれば早めに主治医に連絡しましょう。

ずっと吐き気がおさまらないときの対処法

吐き気がひどいときやずっと吐き気が続いているときには「薬をやめたい」と思うかもしれませんが、服用をやめると3～5日で生理がきてしまいます。
生理をずらしている間に吐き気があるとせっかくのイベントが楽しめませんが、イベント中に生理がきてしまっては本末転倒です。また、月経異常や不妊治療中でプラノバールを服用している人なら治療効果が期待できなくなってしまいます。

薬を飲むたびに嘔吐するようなら無理せず医師に相談することをおすすめします。ですが、軽いムカムカ程度であれば、プラノバールを服用するコツや生活の中で吐き気を抑える工夫をして乗り切ってみましょう。

吐き気を抑えるコツは飲むタイミング

プラノバールを服用するタイミングは基本的には自由ですが、生理の移動のときはできるだけ同じ時間帯に服用するようにします。

吐き気があるようなら食事をしてから服用すると、吐き気の程度が軽くなります。また、寝る前に服用すれば体を動かす量が減るので吐き気があっても過ごしやすいでしょう。

睡眠

疲れているとちょっとした不調も大きく影響してきます。しっかりと睡眠時間を確保して体を休めると、少しは楽になります。
好きな音楽を聴いてリラックスしたり、友人とカラオケに行ってストレス発散したり、できるだけストレスをためないようにしましょう。

食事

体が妊娠したときのホルモンバランスに近いので、つわりの対処方法が効果的です。医療機関では、つわりに対してブドウ糖の注射や点滴をすることもあります。何か口に入れて血糖値を上げておくと少しラクに過ごせるはずです。

ビタミンB6もつわりを軽くしてくれます。豊富な豚肉を摂取する、もしくはサプリメントで積極的に摂取しましょう。氷やミントなど口の中がさっぱりするものを入れておくのもいいでしょう。

プラノバール服用中に嘔吐したらどうする？

薬を服用したあと、2時間以内に嘔吐してしまった場合は再度服用してもかまいません。服用後2時間以上経過した後の嘔吐であれば、薬はほとんど体に吸収されているはずなので問題ありません。

プラノバールを服用していて吐き気の症状が強い場合には、市販の吐き気止めを服用しても問題ありません。

次回からプラノバールの服用方法を変えてみるのもアリ

この先に生理日を移動したいと思うことがまたあるかもしれません。もし、吐き気がひどいことが分かっているのであれば、次回処方のときに吐き気止めも処方してもらうとよいでしょう。
あまりに吐き気が強くて継続して服用できなかった場合は、プラノバール以外の薬剤に変更することも可能なので、産婦人科で相談してみましょう。

また、数カ月先から予定が分かっているときには、2～3カ月前に受診して生理を早めるように処方してもらうことも可能です。
生理を早める方がプラノバールを服用する期間が短く、イベント中は薬を使わないので楽に過ごせるでしょう。
ただ、生理を遅らせる方法よりも失敗する可能性は高くなります。

生理を早めたいとき：生理が始まって3～5日以内に1日1錠10日間以上（14日程度まで）服用

生理を遅らせたいとき：生理予定日の5～7日前から服用開始。遅らせたい日まで服用

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吐き気がひどいときは主治医に相談しよう

プラノバールによる吐き気が心配なときには服用中は薬との相性を見て、適した吐き気止めをあらかじめ処方してもらえます。ほかにも、吐き気が出ないようにする方法を検討してもらうことも可能です。
お薬が自分の体に合っていないときには服用しない方がいいこともあります。低用量ピルを服用するなど別の方法もあるので、吐き気を感じたら我慢せずに主治医に相談しましょう。

【参考】