開催4回目のフェムテックジャパン 2022 /フェムケアジャパン 2022へ行ってきました!
フェムテックイベントが目白押しだった2022年後半!ピルモットでは、昨年秋に行われた「Femtech Fes!」と「Femtech Tokyo」に参加した様子をご紹介しました。こちらが最後の2022年秋フェムテックイベントレポート記事です。
2022年12月8日に開催された「フェムテックジャパン 2022 /フェムケアジャパン 2022」で気になったフェムテックや、セミナーの様子をご紹介。
今年の5月には福岡、6月に東京での開催が予定されているイベントです。最近聞かれるようになったフェムテックに興味がある人は、ぜひ参加を検討してみてはいかがでしょうか?
会場に並ぶフェムテックの数々
2021年10月の初開催以来、アニヴェルセル表参道で開催されているこのイベント。開催とともに出展者数は増え、今年は50ちかくの企業や団体が出展。
2フロアに分けられた会場には、たくさんのフェムテックが並べられました。
吸水ショーツ、オンラインピル、オーガニック生理用品、デリケートゾーンケアアイテムなど、女性特有の健康課題の解決を目指してつくられたさまざまな商品やサービスに触れることができます。
ほかのフェムテックイベントに比べると会場はややコンパクトなため、出展者と来場者との距離が近く、会話がしやすいアットホームな雰囲気を感じました。
初開催!「Femtech Japan Award 2022」
過去出展者でエントリー、ノミネートされた29ブランドの商品やサービスから、投票された結果を参考に「Femtech Japan Award 2022」が選出。
「Gold(1社)」「Silver(1社)」「Bronze(3社)」「特別賞(2社)」に選ばれたブランドの授賞式が行われました。
Femtech Japan Award 2022の受賞7ブランド
「Femtech Japan Award 2022」の受賞者はこちらの企業と団体です。
- Gold「フェミニンケアソープ」株式会社カペラビューティー
- Silver「racine(ラシーネ)膣美容液coreserum(コアセラム)」日本事業開発株式会社
- Bronze「はじめての生理準備BOX」一般社団法人READY BOX
- Bronze「フルッタアサイー EPOFe」株式会社フルッタフルッタ
- Bronze「withFEMよもぎ温座パットオーガニック」株式会社グラフィコ
- 特別賞「LINGERIENA」JUNA株式会社
- 特別賞「ナチュラムーン」株式会社G-Place
川崎ひでと衆議院議員と石原新菜先生がプレゼンターとして登場し、投票者からのコメントとともにトロフィーを贈呈。受賞コメントでは、商品やサービスへのこだわりやこれからの意気込みなどを語る出展者の姿が見られました。
専門家などによる充実したセミナーも開催
会場内にあるセミナースペースでは、国内フェムテックの認知向上に貢献する登壇者を招いたセミナーが4回にわたり開催され、さまざまな角度からフェムテックについて語られました。
イシハラクリニック副院長の石原新菜先生、矢野経済研究所主席研究員の清水由起さん、産経新聞社メトロポリターナ編集長日下紗代子さん、産経新聞社編集局編集企画部記者の篠原那美さん、フェムテック振興議員連盟事務局長の宮路拓馬衆議院議員、看護師・保健師の木村弥生前衆議院議員らが登壇。
テーマは「フェムテック市場の動向」「温活」「フェムテックムーブメント」「女性の健康支援」など、気になる内容ばかりです。
ピルモット編集部もセミナーに参加
ピルモット編集部が参加したのは、産経新聞社のフリーマガジン「メトロポリターナ」編集長の日下紗代子さん・同社記者の篠原那美さんによるセミナー。
『”フェムテック”というムーブメントにメディアができること-フェムケアプロジェクトの活動と今後-』をテーマに、メトロポリターナの女性の健康問題への理解向上を目指した取り組みやその反響などについて聞くことができました。
\3月号の巻頭特集が決定しました/
— メトロポリターナ (@metropolitana_t) March 1, 2022
メトロポリターナ3月号は
Fem Care Projectの特集第2弾‼️
女性特有の健康課題や
ジェンダーギャップの解決には
性別や世代を超えた「相互理解」が鍵に
「相互理解の現在地」をテーマに
日本、世界の様々な取り組みについて
ご紹介します#FemCareProject pic.twitter.com/9nn3jrTQHT
東京メトロの主要駅などに設置されている「メトロポリターナ」では、創刊当初の2003年から働く女性をターゲットにライフスタイルなどの提案などを行ってきました。そして2021年に始動した「フェムケアプロジェクト」では生理、更年期、妊活などの女性のさまざまな健康問題について積極的に発信中。医師監修つきの健康アドバイスから最新フェムテック情報まで読み応えたっぷりのフリーマガジンです。
なかなか表向きで話す機会が少ない女性の健康問題。性別や年齢に関係なく互いを理解できる思いやりの気持ちの大切さを伝えるため、イベントを通した読者との接点も大切にしていると語る篠原さん。
昨年の国際女性デーに合わせ開催されたフェムケアプロジェクトのオンラインイベントのテーマは『意外に知らない「女性のカラダ」のこと -家庭や職場で役立つ思いやりの基礎知識-』。女性だけに限らず、男性にも興味を持ってもらいたいという意図でこのテーマが選ばれました。イベントに参加した男性からは「家族との会話のツールになった」「パートナーや家族に伝えたい」といった前向きな意見があったのだそう。
フェムテックをただの流行で終わらせないためにも、こういったイベントをきっかけに女性も男性もお互いのこころやからだについて理解を深め、一緒にこのムーブメントを盛り上げられたら素敵だなと、この取り組みに筆者も共感しました。
ピルモット編集部が気になったフェムテック
ここからは「フェムテックジャパン 2022 /フェムケアジャパン 2022」で、編集部メンバーが特に気になったフェムテックを商品3つをご紹介!開発されてまもないのにもかかわらず、すでに注目と期待が集まっている商品です。
1.そのまま温泉に入れる子ども向け入浴着
こちらは公共の温泉や銭湯などで子どもを異性の浴場に入れるときに、他人の視線から子どもを守るために開発された入浴着です。
手術の傷あとをカバーする入浴着は知っていましたが、子ども用の入浴着を見たのはこれが初めて。
性犯罪から子どもを守るための啓発も大切ですが、こういったアイテムがあればなお安心できそうですね。子ども入浴着の着用への理解も広がってほしいと思いました。
2.内診中もプライバシーを保護する婦人科検診ズボン
脱衣した状態で診察を行われる内診は、経験した人でさえ少し抵抗があるもの。羞恥心から病院に行くことに抵抗がある人も少なくないようです。
こちらの前開きタイプのズボンは必要な部分だけが開かれるので、着用した状態で診察ができます。
この検診ズボンの存在が広まれば、定期的な検診・受診率の向上が期待できるかもしれません。恥ずかしさから受診を迷っている人にぜひ知ってほしいと思った商品です。
3.つけて寝るだけ手軽に健康管理できるブラ
こちらは、睡眠中に温度データを計測することができるデバイス付きナイトブラです。
連携アプリに体温グラフや生理日予測などの機能が備わっており、PMS、妊活や更年期などその人に合わせた健康管理に役立てられます。
温度データはBluetoothで自動的にアプリに転送されるので、手動でデータを入力する手間が省けます。寝る前に専用ナイトブラにデバイスをセットし、朝起きたら反映されている計測結果をアプリで確認するだけ!これなら継続しやすそうですね。
さいごに
昨年12月8日に行われた『フェムテックジャパン 2022 /フェムケアジャパン 2022』の様子を紹介しました。東京大阪だけの開催にとどまらず、今年は広島と福岡で初開催、そして4度目の東京開催が予定されているなど、国内フェムテックの象徴的なイベントです。
まだまだ認知が高いとは言いづらいフェムテックですが、こういったイベントに参加すると、少しずつ女性の健康問題への理解や関心が高まっているのだなと実感します。
フェムテックイベントには行ったことがないという人も、さまざまなフェムテック商品やサービスを前に、自分の健康について考えてみるきっかけになるかもしれません。気になった人は、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
6月8日に開催予定の『フェムテックジャパン 2023 /フェムケアジャパン 2023』の来場予約は下のリンクから。時間指定の予約制なのでお早めの予約がおすすめです。
Femtech Japan 2023 / Femcare Japan 2023 in TOKYO 〜フェムテックジャパン フェムケアジャパン〜 | Peatixこの記事を書いた人
性教育・フェムテック領域に興味津々な20代のメンバーで構成される、ピルモット編集部による記事です。